進撃の巨人は日本の「未来予想図」なのかもしれない【情熱大陸】

f:id:selfinovation:20181124214848p:plain

進撃の巨人は読んでおいたほうがいいよ。

 

 

とコミックスがまだ16巻ほどしかないころから、語っているが

一部の漫画好きな友人以外は読んでくれないので全てネタばれをした

いと思う。

 

この作品は、日本の最悪のパターンでの未来予想図が

描かれていると勝手に解釈している。

 

残念ながらその通りに進んでいて、最新刊のエレンたちのように

和睦の道と争いの道をえらばざるを得ない状況になっている。

 

ネタばれを避けたい人、自分の眼でその意味を理解してから

知りたい人は進撃の巨人 コミック 1-25巻セットを。

 

あ、今無料になってました。

 

進撃の巨人 あらすじ

人類は、突如出現した「巨人」により滅亡の淵に立たされた。生き残った人類は、「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた。

思いっきりネタばれをすると。

書きたい話は、進撃の巨人の世界全体図なのでネタばればかりなのですが。

 

有名な巨人と空を飛んでいる人間の戦闘シーンだけで、

分かるように主人公たちは

・人類はこの壁の中にしかおらず、最後の人類が敵である巨人を倒していくしか生き延びる道はない

 

と教えられてきたわけなのですが、実は壁があるのはただの離島で

外の世界では人類は優雅に暮らしていました。

 

主人公たちの人種は迫害されていて、島に逃げる代わりに仮初めの

平和を外の人類と約束して生きた。それが漫画の最初に現れる

巨人たちによっておびやかされます。

 

その巨人たちも、巨人化できる外の人類で島の天然資源と主人公の力

を求めて送りこまれた兵器だったのです。

 

主人公たちの人種が虐げられ、支配されていた理由が

島の内側の人と外側の人で主張が正反対なのが面白い点です。

 

外側の人間は、島に飛ばされた人たちは「悪魔」であると

教わります。しかし歴史をひも解くと、自分たちの過ちを

隠して国民を扇動するための大きな嘘でした。

 

また島の人間は、巨人が悪で駆逐しないといけないと

教わり、機動力を身につけるわけですが倒していたのは

かつての同郷の国民だった。

こういう仕打ちをしてきた外側の人間と闘うべきだ。

となっているのが最新刊までの話です。

 

最新刊の後半では、乗り込んできた敵国の兵士と和睦して

技術を交換し合う様が描かれました。和睦と争いのどちらを

選べば、平和は訪れるのか。どれだけの犠牲を払えば平和に

なるのかという壮大なテーマになってます。

どこが日本の未来予想図なのか

 

最初にこの作品は日本の未来予想図なのではないか?と書きました。

 

さきほどのあらすじで言えば、「敵だと思い込まされてきた存在」

「歴史はゆがめられているかも」「歴史は繰り返されている」

「和睦と争いのどちらが平和に近付くのか」

 

あたりは僕らの現実世界にも関わってくる話です。

 

賢い人ほど、ネットの偏った情報を信じて無意味な敵を

作り、闘う相手を間違えている状況をよく見かけます。

 

偏った情報で頭の固くなった、何も知らない大人が

まだ何も知らない子どもに教育をする。

 

進撃で言えば、

・島の人間たちは悪魔で、自分はそこと闘う戦士だと

 信じ続けたライナー

・巨人に全てを奪われて、駆逐することを誓い訓練を

しつづけて「闘い続けなければいけない」と思い込むエレン

 

が分かりやすい例ですね。

 

ライナーは大人になってから自分の犯した過ちに気づき、

絶望します。エレンは闘うことに執着して、最終的に世界を

敵に回して生きている。

 

2人が再会した時、エレンは

「俺たちは何も知らなかった。お前は世界を救うために俺の街を

襲ったんだろう。俺も守るために闘う。すべては仕方がなかったんだ」

と語ります。

 

この漫画がどういうクライマックスを迎えるのかは見えません。

 

世界と闘い続けて、島以外を破壊するのか

和睦の道を選び、記憶を改ざんして全ての人種で生きていくのか

 

外の世界を見ずに自分の世界に閉じこもると、エレンたちのような

人生を歩むことになります。

 

我々は虐げられた。この世界は残酷だ。敵を倒すために鍛えようと。

 

また、この漫画を読むと教育の恐ろしさについても考えます。

ライナーの下の世代の子どもたちは誤った歴史を教わり、戦士と

してエレンたちに立ち向かい、また犠牲を払います。

 

誰も間違っているとは思わない。全て、正しいから。これが正義の

ためだと。世界の役にたつために動いた結果なんですよね。

 

エレンの友達のアルミンは、歴史と個人を分けて考えていました。

聞いていた話と今目の前にいる「敵」とされていた人は違うなと。

 

 

正しさよりも、楽しさを追求する時代だと思います。

 

そうすべき理由が進撃の巨人には描かれています。

 

自分の眼でその意味を理解してから

知りたい人は進撃の巨人 コミック 1-25巻セットを。

 

あ、今無料になってました。