【実写映画化】キングダム54巻-王賁と信が覚醒するも尭雲が暗躍する!?【原先生ロングインタビュー】

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この記事では、キングダム54巻の内容についてと付録のロングインタビューについて書いてます。

と言いつつも、ロングインタビューを中心に書きます。

 

 

飛信隊最期の配給は、チームビルディングが分かる

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54巻では飛信隊が覚醒して、趙を退けた夜に最期の配給が行われる。

 

いつもは、全員が配給に並ぶわけだが今回は「信」の計らいで部隊長が1人1人に配ることになった。

 

そして部隊長には、信が直々に配って回ることにした。

 

 

これは覚醒した隊を冷めさせない効果もあるし、より団結力を高めることになる。

 

部隊には、そのコミュニティなりの色がありその隊長へのコミットが高い。

 

その古参隊長が、さらにコミットしている信との関係性を見せることで、隊全体の士気が高まっているように見える。

 

そして、最後には「勝つために戦っていること」を再確認させた。

 

 

キングダムは闘うサラリーマンに響いているが、それは「こういった組織」が現実には存在しないからだと思う。

 

魅力的なリーダーなどおらず、こんなに命をとせるような組織も存在しない。

 

よって古き良きコミュニティを求めて、キングダムが注目されているのだと思う。

 

 

原先生2万字インタビュー-キングダムという偶然と必然-

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キングダムの実写が公開されたことに伴い、ヤングジャンプにロングインタビューが掲載された。

 

原先生は、漫画よりも映像の世界に関わりたかったらしく、10数年を経てかつて憧れた映像の世界に「原作者」として関わった。

 

そこには「必然」と「偶然」があった。

 

このインタビューで印象に残った個所を引用していきます。

 

漫画を描く上で、理系の考え方が役立っていることはかなりあります。例えば、『キングダム』は『史記』という中国の歴史書を元に作られているのですが、『史記』の中身はちょっと複雑な構成になっています。

 

国ごとの歴史が描かれている「本紀」と「世家」、人物ごとの逸話が記されている「列伝」など まとめられ方が時系列ではないんです。そこで僕はExcelを使って自分なりの年表にリライトしさらにその年表から必要に応じてエピソードの取捨選択を繰り返し、物語へと落とし込んでいきました。これはまさに理系的な作業だと思います。

 

キングダム内で人気の高い「王騎」も、史記では「王騎死す」としか表現がないことは有名だと思います。

 

これは原先生が、自分なりの年表を組んでエピソードを組み立てた結果なんでしょう。

 

歴史には沿いつつも、オリジナルの今風なストーリーに組み込まれているように見えている。

 

キングダム』で、まだ年の若い信が沎信隊の中でたくさんの先輩にイジられたり可愛がられたりしながら成長していく姿は、まさに入社1年目のプログラマーだった未熟な僕が先輩方にしていただいた経験がベースになっています。

 

あのとき感じたチームの一体感、先輩たちの優しさ、美味い酒も苦い酒も飲み交わした経験こそが飛信隊の雰囲気を形作っているんです。

 

ここ数年、ビジネス界の方々から『キングダム』を褒めていただける機会が増えているのですが、もしその理由を僕なりに探すのであれば、自分の社会人時代の経験を自信を持って落とし込んでいるからだと思います。