【2019年本屋大賞候補作】フーガはユーガー伊坂幸太郎ー誕生日に瞬間移動する双子の不思議せつない物語

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この記事は、先日発表された2019年の本屋大賞候補作『フーガはユーガ』について書きます。

 

この作品は、伊坂幸太郎氏にとって1年ぶりの新刊であり、「悲しいけど、優しい」物語だ。

フーガはユーガ Kindle

本屋大賞とは何か。

本屋大賞(ほんやたいしょう)とは2004年に設立された、NPO法人本屋大賞実行委員会が運営する文学賞である。

一般に、日本国内の文学賞は、主催が出版社であったり、選考委員が作家や文学者であることが多いが、本屋大賞は、「新刊を扱う書店オンライン書店含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。

 

フーガはユーガあらすじ

常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと。そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと――著者一年ぶりの新作書き下ろし長編は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。

 

 伊坂幸太郎さんは、日常から離れ過ぎていない「非日常」を描くのが得意だ。

 

父親の暴力に耐えながら、待ちわびていたのについに現れなかった正義のヒーロー。平気で弱者を踏みにじる人々への怒り。理屈が通じない悪人たちを一泡吹かせてやりたいという思い。許しがたい人々に出会った時、能力を武器に2人はどう立ち向かうのだろうか。

 

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